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1965 (昭和40)年の不況は日本経済の非効率な部門を打ち砕く力になりました。1970年代の石油ショックは企業や家計にぜい肉を削り落とさせ、経済の効率を高めました。80年代の円高は内需の掘り起こしにつながり、先端技術(ハイテク)の花を咲かせました。しかし、効率だけを追求して、経済の公正を軽視したのでは、市場調節の機能も低下します。それを証明したのが、1980年代後半の資産インフレと、その後のバブル(泡)の崩壊でした。かつて産業優先の「モノの時代」が公害という負の産物をもたらしたように、「おカネの時代」には、持てる者と持たざる者の資産格差が拡大しました。バブル崩壊であぶり出された日本の古い体質は、金融市場への不信感を増幅させ、市場機能をゆがめました。